ブルックスカレッジ

2017.06.15

トレイルランニング

機能や構造から選ぶ!失敗しないトレランシューズの選び方

機能や構造から選ぶ!失敗しないトレランシューズの選び方

不整地を意味するトレイルの路面形状は多種多様で、固い岩場や石が転がる砂利道などでは、耐久性が求められ、沢、渓流、雨上がりのぬかるみなどでは、滑らないグリップ力が求められます。
大自然を相手にするトレイルランニングでは、環境に適したシューズ選びをする必要があるので、マラソンなどロード用のランニングシューズ選びとは違う視点でシューズを選ぶ必要があります。シューズの機能や構造上の違いを交えて、失敗しないトレイルシューズの選び方を解説します。



目次

  1. アウトソールのグリップが重要
  2. 足を保護する構造
  3. 走り続けるための安定性
  4. シューズを選ぶ時の注意点
  5. まとめ

アウトソールのグリップが重要

アウトソールのグリップが重要

 アウトソールとは地面に触れるシューズ底面の部分のことを言います。この部分の素材や形状などによってグリップ力が変わってきます。


トレイルランニングでは、ぬかるみに足を取られたり、砂地のようにしっかりと踏み込めないような不安定な路面が多くあるので、どんな環境でもしっかりと地面を捉え、転倒やスリップを防ぐ必要があります。


メーカーやシューズによって様々な形状がありますが、アウトソールの目的は「滑らず地面をしっかり捉える」ことです。シューズ選びの際は裏面を注意して選ぶのをおススメします。


突起したラグで『グリップ力』を支える

 アウトソールの凸凹した突起をラグと呼びます。これがグリップ力を支えます。比較的平滑なロード用のランニングシューズとは大きく違う特徴です。


摩耗に耐える『つま先部分』

 砂利や砂によって磨耗が激しいつま先部分がしっかりカバーされているのが特徴です。写真のカスケディアの場合、ラグ(凸凹)を六角形にすることで、どの方向から力が加わってもスリップを防げるようにグリップ力を高めています。


どんな地面でも捉える『複雑なパターン』

 マラソンシューズの場合は路面が一定なので前方への推進力を得るためのグリップ構造になっていますが、トレイルランの場合は滑らずに地面を捉えることが求められます。そのため靴底の表面に配置されたラグ(凹凸)は向きや形、高さなど複数のパターンが組み合わさっている必要があります。その上でスピードを生み出す機能まで考慮されているのがいいシューズと言えます。


四輪駆動車のような『かかと部分』

 岩、砂利、砂、泥、ぬかるみなど常に変化する路面に対応する必要があるのがかかと部分です。まるで四輪駆動車のようにそれぞれのラグがバラバラに動き、衝撃を吸収しながらバランスと安定性を保てるような機能が必要です。


足を保護する構造

足を保護する構造

 自然の中を駆け巡るトレイルランニングでは、蹴り上げたり、引っ掛けたり、または踏みつけたり、不安定なことが起きます。それらが醍醐味の一つとも言えますが、怪我を招く要因を未然に防ぐ機能がトレイルランニングシューズには必要です。
トレイルシューズならではの特徴を部位別に解説します。


つま先を保護する「トゥーガード」

 トレイルを走っていると、段差に足を取られたり、岩や石を蹴り上げたり、木の根っこに足を引っ掛けるといったことがよくあります。そんな時につま先をしっかり守ってくれるのがトゥーガードです。


耐久性・通気性・ホールド感が必要な「アッパー」

 足の甲を全体的にカバーするシューズの上半分の部分をアッパーと呼び、アッパーに求められる機能には「耐久性」と「通気性」と「ホールド性」があります。
茂みを走り根や枯れ枝に引っ掛ける事もあるので耐久性も求められます。足汗をかいたり水たまりに入って濡れた場合のために通気性が必須です。そして下りを走っている際に踏ん張った時の安定性やホールド感を与えるためアッパーには伸縮素材を使ったりします。
ゴアテックスなど高い防水性を備えたアッパーもあるのでシューズ選びの際の参考にしてください。


突起物から足裏を守る「ミッドソール」

 トレイルを走っていると、岩や石、鋭い根っこや枝先などの突起物を力強く踏み込んでしまうことがあります。そんな時に足裏を突き刺さないように工夫されているのがミッドソールです。
ミッドソールとアウトソールの間に硬い素材のプロテクションプレートを入れていたりミッドソール自体を厚くしている場合があります。 ミッドソールには同時に、着地時の衝撃を柔らげるクッション性の役割もあります。


走り続けるための安定性

走り続けるための安定性

着地の安定感を生み出す「ヒールカウンター」

 傾斜した不安定な路面でも着地の安定感をもたらすために、かかと部分の補強としてプラスチック系の硬い材料を使用していることがよくあります。


足裏とシューズの一体感を与える「インソール」

 足とシューズのフィット感を調整するのがインソールです。トレイルランニングは足場の悪い道を走り続けるのでシューズと足の一体感が必要です。
着地や地面を蹴るといった動きに安定感をもたらせてくれるインソールを重要視するランナーは多くいます。


土が入りにくく、足を包み込む「シュータン」

 インソールが足裏とシューズの一体感を感じさせるものとすれば、足の甲部や足首とシューズの一体感を与えてくれるのがシュータンです。
トレイルを走っていると靴の中に砂や砂利、土などが入りやすいものです。それを防ぐために、シュータンは柔らかい生地で足を包み込みつつ足の自由な動きを確保できるように設計されています。


シューズを選ぶ時の注意点

シューズを選ぶ時の注意点

軽さで選んではいけない

 ロード用のランニングシューズでは、軽さを求めるランナーが多くいます。しかしトレイルシューズは保護性や機能性を重視するので、ロード用のランニングシューズより必然的に重くなります。
テクノロジーの発展によりトレイルシューズも年々軽くなってきていますが、軽量であることが絶対にいいわけではありません。大自然を走る以上、どんな環境であっても快適に走り続けられることがトレイルシューズには求められます


厚手のソックスを履いてサイズを合わせる

 アスファルトの上を走るロードと違い、トレイルランニングは茂みの中や岩場、水が溜まっている場所などを走ります。この両者の違いは、ソックスの違いにもつながります。
ロードでは薄く吸汗速乾性に優れたものが重宝されますが、トレイルでは厚手で丈夫なソックスが必要とされます。理由は前述したように様々な環境を走るトレイルランニングだからこそ足を保護する必要があるからです。
トレイルランニングシューズを選ぶ際は店頭に厚手のソックスを持参した状態で試し履きをしましょう。店舗によってはソックスを貸し出してくれるお店もあるので店員さんに聞いてみましょう。


まとめ

まとめ

 トレイルランニングは大自然の中を駆けるアウトドアスポーツです。硬い岩場もあれば、足場の悪い砂地やぬかるんだ土の上もあれば、滑りやすかったりふかふかだったりと、その表情は多種多様です。それだけにロードのマラソンにはないスキルとギア選びが欠かせません。
また、私たちは足の形も違えば、実力もキャリアも、年齢も筋力も持久力でさえも千差万別です。どのシューズが自分に合うのかは何度も試しばきをして決めましょう。失敗しないシューズ選びが快適なトレイルライフへの一歩です。


 以下の記事も参考にしてみてください。


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