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フルマラソンの完走を妨げるトラブル10選

2017.04.25(最終更新:2018.02.05)

想定しておくと安心!フルマラソンの完走を妨げるトラブル10選

ベテランランナーが十分に準備していたとしても、レースに出ると様々なトラブルやミスに出くわします。起きてしまわないように想定しておくことは重要ですが、あらかじめ対処する術を知っておくこともとても大切です。 レースは生モノですから、何かが起きるものだと思って対処しましょう。



目次

  1. オーバーペースになってしまう
  2. 渋滞で自由に走れない
  3. 接触トラブルがおきる
  4. 靴紐がほどける
  5. 足に血マメや水マメができる
  6. ウェアが擦れる
  7. ウェア素材が快適でない
  8. 天候とのミスマッチによる体調不良
  9. エネルギー切れが起きる
  10. 補給ミスが起きる
  11. まとめ

1.オーバーペースになってしまう

レース本番はテンションが上がります。誰しもアドレナリンが放出しているちょっとした興奮状態になっているので、ついついオーバーペースになりがちです。 「落ち着いて自分のペースを作ろう!」そう思っていても周囲のスピードに吊られてついついペースが速くなってしまうものです。
周りに乱されずに自分のペースをなるべく早く掴むコツを挙げるとしたら、ラップタイムを測れる時計を身につけることです。 多くの人は1kmごとの想定タイムである“ペース”を決めて走ります。最初の5kmで自分の想定とどれほど狂いがあるのか把握して体感だけではない客観的な拠り所を持っておくと早い段階でペースを修正できます。この修正力こそがレース必須スキルだと思ってください。


2.渋滞で自由に走れない

数千人や数万人が集まるような大会の場合、中盤から後ろになればなるほどスタート時に渋滞します。 このスタート時のランナー渋滞によって、序盤はダラダラと歩く程度のペースが続き、自分のペースが掴めなくなるだけでなく、精神的にもイライラして心のペースも乱されてしまいます。
渋滞の対処法は、ただ一つ。ランナーがばらけてくるまで我慢です。
無理やりペースを上げて、前を行くランナーを左に右にと縫うように走る人も見かけられますが、体力の損失につながるだけでなく、ぶつかったり、足を引っ掛けたりなどトラブルの要因になり兼ねません。 スタートしてから数kmで必ずばらけてきますから、無駄に体力を消費することを避けて、ゆったり走って体力を温存しておきましょう。
完走目標の人は制限時間以内に走ることが第一目標なので、渋滞のストレスを感じない自分のタイムにあったスタートラインに並ぶようにしてください。


3.接触トラブルがおきる

接触トラブルの多発地帯はスタート地点です。これは先頭集団でも最後尾付近でも起きます。
誰しもが我先に!と前へ前へと行きたがりますが、スタート地点には数千人あるいは数万人が最も密集しているので、満員電車のようなスシ詰め状態です。 肩がぶつかる、足を踏まれる、あるいは踏んでしまう、足を引っ掛ける、腕が当たる、体重を預けられる、もしくは自分が倒れこんで周囲を巻き込んでしまうこともあります。
ケガを招く大きな要因にもなりますので、焦らず、無理をせず、周囲に気を使いながら、落ち着いたスタートを切りましょう。


4.靴紐がほどける

靴紐がほどけたらそのままにしておくことはせずに、すぐに結び直しましょう。ほどけた紐を踏んでしまい転倒することもあります。“トラブルは早め早めに対処する”と心掛けでおきましょう。
最近は、紐ではなくゴム製のものを使ったり、結び目を入れるポケットが付いてあったりなど、ほどけないような工夫がされているものがありますので、店頭などで確認してみると良いでしょう。


5.足に血マメや水マメができる

マメには「血マメ」と「水マメ」の2タイプがあり、それぞれ原因が異なります。 着地が激しく強めの人は血マメを作りやすいと言われています。 一方、蹴り上げる時に強い力が加わりやすかったり、靴の中で足がブレて動きやすい人は水マメができやすいと言われます。


第一の予防策は、当然ですがサイズの合ったシューズを選ぶことです。 そして次に締め付けが強く、滑り止めの付いた専用ソックスを履くことオススメします。足のズレを防ぐことができるのでマメができにくくなります。 また、ワセリンやオリーブオイルを足や指に塗っておくのも効果的です。


レース中にマメができた場合、我慢せずにマメに溜まった血や水を出した方がいいとされています。 走っていると表皮と真皮をどんどん剥がしてしまいマメの範囲が大きくなってしまいます。 対処方法としてはマメに小さな穴を開けて水を抜くのが一般的です。抜き終わったら雑菌対策も忘れずに。傷口に消毒をして絆創膏を貼るのがおすすめです。


血マメ
足を地面に強く叩きつけ過ぎてできるマメ
水マメ
足で地面を蹴ってしまう時に摩擦でできるマメ(靴ズレも摩擦が原因)

6.ウェアが擦れる

数時間もの長い間、同じ動作をひたすら繰り返すマラソンは、同じ箇所を何千回・何万回とこすり続けるため、ウェアの擦れが起きます。本番と同じウェアを着て事前に走ってみることで、よく起こりがちな擦れの箇所を把握しておくことができます。よく擦れる部分にはワセリンやオリーブオイルを塗って対策を取っておきましょう。


7.ウェア素材が快適でない

マラソンは他のスポーツに比べて発汗量が多いため、吸汗速乾性に優れた素材が強く求められます。肌触りがいいからとコットン素材を選ぶ人もいますが、コットンは吸水性は高いものの速乾性に難があり、まるでサランラップのように肌に張り付いてしまい快適ではありません。長距離を走る場合は吸汗速乾性 に優れたランニング専用ウェアを揃えることをオススメします。


8.天候とのミスマッチによる体調不良

思っていたより蒸し暑かった。北風が強く、体温を奪われた。レインウェアを持参していなかった。このようにレース本番の天候が想定と違うケースは多々あります。楽観視していたり、あるいは自分を過信していたり、荷物をなるべく減らそうと億劫になったりなど、様々な要因で判断ミスは起きます。 ウェアがその日の天候とミスマッチすると心地よく走れずトラブルを引き起こす可能性もあるので、あらゆる可能性を想定してパターン毎のウェアを準備をしましょう。


気温

レース本番は誰もが走るのに適切な気温であって欲しいと期待します。でも、室内スポーツでは無いマラソンは、当日天候によって気温も変化します。 寒さ、暑さ、といった気温はパフォーマンスに大きな影響を与えます。スタート時は快適だったのに、昼になると気温が急上昇することもあります。事前に週間予報をチェックするなどして本番の状況を想定しておきましょう。


冷たい北風の日もあれば強風の日もあったり、必ずしもベストコンディションとは言えない時があります。河川敷で行われる大会のコースでは折り返し地点を使った往復になることが多いので前半か後半のどちらかが必ず逆風になります。冬場の風は体温を奪うため防寒防風対策は必須です。


天候

必ずしも晴れれば良い!というわけではないのが、ランニングと天候の関係性です。例えば、よく晴れた日より曇り空の方が走るには適していますし、気温が高めでも小雨混じりだと体温の上昇を抑えてくれます。1日の中で天候が目まぐるしく変化する日もありますから、どんな天候でも左右されないよう、普段からいろいろなシーンで走っておくと良いでしょう。


湿度

普段よりも湿度が高い日はいつも以上に汗をかきます。気温も湿度も両方とも高い日は、熱中症や脱水症状を引き起こす可能性も高まりますので、こまめな水分補給を必要とします。


9.エネルギー切れが起きる

成人女性が1日に必要な摂取カロリーは1800kcal~2200kcalと言われ、成人男性の場合は2500kcal〜3000kcal前後と言われています。一方で、フルマラソンを走る場合、2000kcal〜2500kcal消費すると計算されているので1日で必要とされるエネルギーを数時間で使い果たすぐらいフルマラソンはエネルギーを必要とします。
フルマラソンの話を聞くと「35kmの壁」「足がパタッと止まった」などといった話をよく聞きます。 走力以外の要素として考えられる原因は「エネルギー切れ」です。何らかの理由で補給が足りず、エネルギーの消費と摂取のバランスが崩れたりする場合に「エネルギー切れ」が起きます。レース前のエネルギー補給だけでなく、レース中の補給もとても重要になってくるのです。


10.補給ミスが起きる

レース中は道に広がって走っているランナーですが、給水所では人が集まり混雑します。疲れ切った身体で水や食料を求めるランナーでごった返すので補給しようと思っていたとしてもミスが起きやすいポイントです。 間違ったものを手に取ってしまう。混雑しすぎて補給することができなかった。食料を求めていたのに飲み物しかなかったなどがあります。 そんなトラブルが起きないためにも事前に準備と対策をしていきましょう。 詳しくはこちらの「ついやってしまうマラソン大会での補給ミス!その事前対策と当日対策」をご覧ください。


まとめ

レースにはレースならではの高揚感があります。非日常感を味わえる代え難い瞬間であると同時に、レース初参加の人は特に、スタート時の独特のその雰囲気に飲まれてしまい、冷静さを失ってしまうかもしれません。一方、ベテランランナーであっても、記録を狙いに行こうとするとき、ついつい目の前のことばかり考え、視野が狭くなってしまいがち。
何にしても、レースではいろいろなことが起きます。天候のこと、周囲につられてしまうオーバーペース、渋滞、接触など、まだ始まったばかりで起きる数々のトラブルは、起きて当たり前なのです。大切なのは、慌てず正しく対処することです。まだレースは始まったばかりなのですから。

 レース中に起きるトラブルは様々です。何事もなくフィニッシュできれば最高なのですが、シューズ、ウェア、身体と、何か起きてしまうのがレースです。種々のトラブルを防いだり、処理することは、充実したランニングライフを過ごすために必要なこと。適切な準備、正しい情報収集、的確な判断を身に付けたいものです。


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